vol.1432026年8月
[今月の表紙]
アダンの木
亜熱帯から熱帯にかけての海岸などで見られる『アダン』。国内では主に南西諸島に分布しており、奄美大島に移住した画家・田中一村が描いた絵画のモチーフとしても知られています。海からの強い潮風を浴びる鮮やかな朱色の果実が、〝南国〞のイメージにぴったりです。
葉月の食材とうもろこし
ビタミンや食物繊維が豊富な穀物として、世界で食されています。
背丈ほどもある青々としたとうもろこし畑が夏空に映える8月。各地でその収穫が盛んに行われているようです。子どもの頃、とうもろこしは蒸したり焼いたりしていただく夏のおやつの定番でした。大胆にかぶりつくと同時に口の中にジュワッと広がる甘みや香ばしさがたまりません!
日本では夏野菜の代表でもあるとうもろこしですが、主成分は炭水化物。米や小麦とともに〝世界三大穀物〞とも呼ばれるように、イネ科に分類されます。豊富なビタミンB1やB2に加え、食物繊維の宝庫と栄養面でも優れていることから、世界のあらゆる国で主食にはもちろん、家畜の飼料としても多く利用されています。
私たちが普段食べているとうもろこしのほとんどは、糖度が高く柔らかい『スイートコーン』という種類。粒の色によって『ゴールデン』(黄色)、『シルバー』(白)、『バイカラー』(黄色と白の混合)の3種に分かれます。最近ではさらに甘みの強いジューシーな品種も増えており、中には果物のような感覚で生食できるものも出てきました。いろいろな種類の食べ比べも楽しそうですね。
旨みを逃さず、甘みをより引き出すために、茹でる際は水からじっくり火を通してください。皮付きなら薄皮を2〜3枚程度残して茹でるのがおすすめです。すぐに食べない場合はラップに包んで、できるだけ早く冷蔵や冷凍で保存しましょう。
料理研究家・フードプロデューサー徳永 睦子さん
福岡県那珂川市にて「フーディアム トクナガ」主宰。一般社団法人全国料理学校協会総師範、公益財団法人日本健康・栄養食品協会九州支部長など食のエキスパートとして活躍。
とうもろこしのひと口揚げ
旬のとうもろこしの旨みと甘みを最大限に生かし、塩とにんにくで味付けしたシンプルなレシピです
●1人分●
カロリー
177kcal
脂質
8.2g
糖質
24.0g
塩分
0.8g
調理時間 約15分
※サラダ油大さじ1で計算
材料(2人分)
-
・とうもろこし(生)
1本(約250g)
-
・塩
小さじ1/4
-
・にんにく(すりおろし)
小さじ1/4
-
・片栗粉
小さじ2
-
・サラダ油
大さじ1~2
-
・青のり
少々
-
・レタス、ミニトマト
適宜
作り方
- ①とうもろこしは長さを3~4等分にし、〈写真1〉のように十字に切ります。
- ②①をボウルに入れて塩とにんにくを絡め、片栗粉を全体にまぶします。
- ③フライパンにサラダ油を広げて中火にかけ、とうもろこしの粒の方を下にして並べ、蓋をして揚げ焼きにします。約8分を目安に、全体に火が通ってところどころに焼き目がつくように返しながら加熱します。
- ④器に盛って青のりを振り、お好みでレタスやミニトマトを添えます。
調理のポイント!
とうもろこしは先に長さを3~4等分にしてから十字にカットすることで、スムーズに切りやすくなります。

とうもろこしご飯
バターの風味にほんのりとした塩味が加わった後を引く美味しさ! おにぎりにもどうぞ
●茶碗1杯分●
カロリー
278kcal
脂質
4.6g
糖質
55.0g
塩分
1.3g
調理時間 約15分
※米の浸水・炊飯時間を除く
材料(作りやすい分量:茶碗5杯分)
・とうもろこし(生)
1本(約250g)
・米
2合(約300g)
・塩
小さじ1
・バター
20g
・あらびきこしょう
少々
作り方
- ①米は洗って2合の水加減で浸水します。
- ②とうもろこしは長さを2~3等分にして〈写真2〉のようにまな板の上に立て、包丁で粒をそぎ落とします。
- ③①に②とそぎ落とした後の芯を加えて塩を入れ、通常通りに炊飯します。
- ④炊き上がったら芯を取り除き、バターとあらびきこしょうを加えて全体を混ぜ合わせます。
調理のポイント!
とうもろこしは、芯の部分も一緒に炊飯することで旨みや甘みが増して一層美味しくいただけます。
- レシピ制作・監修/料理研究家、管理栄養士
伊勢木紀三子さん - 雑誌や企業のカタログ、クッキングスクール、イベントなどでの料理講師、クリニックでの栄養指導を行う。
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