食養生の知恵を今の形に - 自然食研

長月ながつきの食材ぶどう

多彩な品種を楽しめるぶどうは、料理やデザートにもおすすめです。

この時期を代表する果物といえば、ぶどう。果汁たっぷりで果肉も柔らかく、食べ始めるとついつい止まらなくなります。以前はデラウェアやキャンベル・アーリー、巨峰、マスカットなどが一般的でしたが、最近では多彩な品種を見かけるようになりました。甘みが強く大粒のピオーネ、種がなく皮ごといただけるシャインマスカットなど、それぞれ異なる味わいもぶどうならではの特徴といえるでしょう。

ぶどうは世界中で栽培されていますが、その約7割はワインの原料になっているそうです。一方、国内のぶどうは9割が食用ということで、日本人は特にぶどうを好んでいることがわかります。ぶどうは果皮の色によって赤・黒・黄緑色の３種類に分けられ、含まれる栄養素も異なります。赤系にはポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれますが、黒系はその量がさらに豊富。黄緑色系のぶどうに含まれるのは主にカリウムやビタミンCです。加えて、どのぶどうにもブドウ糖や果糖といった糖分が多く含まれます。

ご家庭ではそのままいただくことが多いかと思いますが、ぶどうはデザートや料理にも利用できます。皮をむいて砂糖を加えた白ワインに浸し、冷蔵庫で冷やして。皮ごと食べられるぶどうを半分に切ってサラダに。次ページでご紹介しているレシピもぜひご参考に！