しじみの健康食品を作ろうとしたとき、最初は国産のしじみで作ろうとも思いました。
国内の有名な産地を訪ねましたが、水質や自然環境の変化で、どこの産地も漁獲量が減少し、品質や安全性に確信が持てるものはごくわずかしかありませんでした。しじみが育つ汽水域は、工業排水や生活排水などの影響をうけやすいといいますが、現状は私達が考えていた以上に深刻でした。
次に、中国産しじみも検討してみました。ですが、品質が安定せず、さらに安全性も自信が持てませんでした。


納得のいくしじみに出会えたのは、手付かずの自然が残る景勝地。台湾東部にのある花蓮でした。
花蓮は、温暖な気候に恵まれ、のんびりと過ごせることで台湾旅行の中でも人気のエリアとなっており、大理石や翡翠の産地としても知られています。
三千メートルを超える山々が連なる中央山脈のふもと、澄んだ天然湧水のなかでしじみが育っていました。
年間をとおして雨量の多いこの地域では、深い森から流れ降りてくるたっぷりのきれいな水が、しじみ池の底から常に湧きだしています。


『しじみ習慣』の原料に使用しているしじみは、そんな花蓮で育つ「黄金しじみ」。その名の通り黄金色に輝くしじみで、日本国内で食されている「ヤマトしじみ」より大きいのが特徴です。
私たちが選んだ「黄金しじみ」の産地は、国からの開発制限を受け、工業廃水や農薬などによる水質汚染の心配のない河川の上流。年間雨量も多く、大自然のミネラルが豊富に含まれた清流は、しじみにとってまさに理想的な環境といえます。『しじみ習慣』は、そのような大自然の中で大切に育てられている「黄金しじみ」のみを使用しています。
しじみの産地では豊かな恵みを利用し、さらに2週間に1回の水質検査を欠かさないといいます。「活きているきれいな水じゃないと、しじみは生きられない。」そう話す生産者からは、しじみに対する愛情と誇りが感じられました。


「黄金しじみ」は台湾国内でも健康食材の一つとして珍重され、高級レストランなどであらゆる料理に使われています。現地では、「疲れている時や元気が欲しい時などに食べている」「健康だけでなく美容にも嬉しい効果が期待できる」など、「黄金しじみ」を絶賛する声が数多く聞かれました。
台北市内のとあるレストランのシェフいわく、「『黄金しじみ』は値段も高いので一般的な食堂などで食材として使われることは決して多くありません。けれども、料理の味を引き立てることと栄養価が高いということで、当店ではいくつかのメニューの中に『黄金しじみ』を使用しています」とのこと。
賑やかな店内で「黄金しじみ」を使った料理に舌鼓を打つ方々の姿が印象的でした。
台北から列車を使っておよそ2時間半程度で行ける花蓮は台湾東部最大の都市。
花蓮港のある海沿いのエリアには豊富な海の幸をいただける
レストランなどが軒を連ね、
季節を問わず大勢の観光客で賑わっています。
一方、中央山脈を有する内陸部は、
国内を代表する景勝地・太魯閣峡谷の入り口にもあたり、美しい自然がいっぱい!
町の中には古き良き時代を彷彿とさせるレトロな建物が目を引く
観光スポットなどもあり、
年間を通じて日本からも多くのツアー客が訪れます。