医師の8割以上が「栄養素を食事だけで補うのは難しい」と回答
医師の8割以上が「食事だけでは不足しがちな栄養素を補うのは難しい」と回答!医師が考える、栄養補給の方法とは?
ここからは、内科医・消化器内科医にうかがいました。
40〜50代の健康管理でよくある勘違い|「飲酒量は気にするが、純アルコール量は意識できていない」が50.0%で最多(調査:自然食研 / モニター提供:サクリサ)
「飲酒習慣のある40〜50代の方を診察する中で、健康管理に関して『よくある勘違い』や『不十分な対策』は何だと感じるか」と尋ねたところ、『飲酒量は気にするが、純アルコール量は意識できていない(50.0%)』が最も多く、『飲酒当日だけ対策を行っている(43.8%)』『健康診断の前だけ対策を行う(36.0%)』『休肝日を作っていても、他の日の飲酒量は変わらない(36.0%)』と続きました。
回答した医師の半数が「純アルコール量の意識不足」を指摘しており、飲酒量を意識していても、純アルコール量までは十分に意識できていないケースがあることがうかがえます。また、「飲酒当日だけ」や「健康診断の前だけ」といった回答も見られ、特定のタイミングでの一時的な対策にとどまっているケースもあることが示されました。
このような意識不足や一時的な対策が続くと、医師はどのような課題があると考えているのでしょうか。
「『対策の不足』や『間違った対策』によって、飲酒機会の多い40〜50代に起こりやすい健康管理上の課題や身体の変化は何か」と尋ねたところ、『加齢に伴う体調変化(お酒が抜けにくくなるなど)(48.6%)』が最も多く、『飲酒後の不快感や翌日のコンディション低下(46.3%)』『栄養バランスの乱れ・栄養不足(36.2%)』と続きました。
回答した医師の約半数が「お酒の抜けにくさ」といった加齢に伴う体調変化を指摘しており、飲酒後の不快感や翌日のコンディション低下についても、健康管理上の課題として認識されていることが分かります。また、「栄養バランスの乱れ」も上位に挙がっていることから、飲酒によって食事内容が偏ったりすることで、飲酒習慣のある40〜50代における栄養管理も課題の一つとして捉えられていることが分かります。
飲酒機会が多い40〜50代のなかには、「以前より飲む量を気にするようになった」という方もいるかもしれません。しかし今回の医師調査では、飲酒量そのものだけでなく、純アルコール量への意識や対策を行うタイミング、睡眠、栄養バランスなど、複数の項目が「よくある勘違い・不十分な対策」として挙げられました。お酒との付き合い方を考える際は、「どのくらい飲むか」だけに目を向けるのではなく、普段どのような点を意識しているのかを改めて確認することもひとつの視点です。自分では対策しているつもりでも、医師が不十分と感じるポイントにはどのようなものがあるのか、今回の調査結果を自身のお酒との付き合い方を考える際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
栄養バランスの乱れを課題とする回答が見られましたが、具体的にどのような成分が不足しやすいと考えられているのでしょうか。
飲酒習慣のある40〜50代で不足しやすい成分|「ビタミンB群」が49.8%で最多(調査:自然食研 / モニター提供:サクリサ)
「飲酒習慣のある40〜50代の方は、日頃の食生活でどのような成分が不足しやすいと考えるか」と尋ねたところ、『赤身肉や豚肉などに含まれる「ビタミンB群」(49.8%)』が最も多く、『肉や魚、大豆などに含まれる「良質なタンパク質」(46.1%)』『しじみなどに含まれる「アミノ酸」や「オルニチン」(38.4%)』と続きました。
「ビタミンB群」や「タンパク質」が上位に挙がったことから、飲酒習慣のある40〜50代の方は、食事内容の偏りなどにより、これらの成分が不足しやすいと考えられていることが分かりました。また、「しじみなどに含まれるアミノ酸やオルニチン」について、約4割もの医師が不足しやすい成分として挙げました。
40代・50代になり、普段の食事でどのような栄養を意識すればよいのか気になっている方もいるのではないでしょうか。特に飲み会や外食など、お酒を飲む機会が多い方にとっては、日々の食事を振り返る際に「どのような食品から栄養を摂っているか」という視点もあります。今回の調査では、医師が不足しやすいと考える栄養素とともに、卵・魚・肉、大豆製品、しじみなどの貝類、野菜・海藻類、レバーなど、これらの成分を含む食品に目を向ける事も一つの視点となりそうです。
このような成分を毎日の食事だけで十分にカバーすることは可能なのでしょうか。
「飲酒習慣のある40〜50代の方が、不足しがちな栄養素を『日々の食事だけ』で十分に補うことは難しいと感じるか」と尋ねたところ、8割以上が『非常に難しいと感じる(31.4%)』『やや難しいと感じる(54.3%)』と回答しました。
飲酒習慣のある40〜50代の方は、不足しがちな栄養素を日々の食事だけで十分に補うことは難しいと考える医師が多いことが分かりました。特に、飲酒習慣のある中で必要な栄養素を継続的に摂取するには、普段の食事内容を意識することに加え、食事だけでは補いにくい栄養素をどのように補うかが、栄養管理の課題になると考えられます。
40代・50代になり、普段の食事だけでは栄養面が気になる場合、「不足しがちな栄養をどう補えばよいのか」と考える方もいるのではないでしょうか。一つの食品や一度の食事だけに注目するのではなく、日々どのような栄養を摂っているのかという視点で食生活を見ることも、ひとつの考え方になりそうです。
毎日の食事のみで必要な栄養素を補うことの難しさが示されましたが、飲酒の機会が多い方は、どのような対策を取り入れるとよいのでしょうか。
飲酒機会が多い40〜50代に推奨したい対策|「サプリメントや栄養補助食品で補う」が49.4%で最多(調査:自然食研 / モニター提供:サクリサ)
「会社の飲み会など、飲酒する機会が多い40〜50代に推奨したい、栄養補給や健康維持の対策は何か」と尋ねたところ、『毎日の食事で不足しがちな栄養素を、サプリメントや栄養補助食品で補う(49.4%)』が最も多く、『オルニチンなどを含む貝類(しじみなど)の汁物を日常の食事に取り入れる(36.2%)』『アルコールの摂取量やペースを抑える(34.7%)』と続きました。
回答した医師の約半数が「サプリメントや栄養補助食品の活用」を挙げており、不足する栄養の補給方法として挙げる医師が多い事が分かりました。また、「オルニチンなどを含む貝類(しじみなど)の汁物を取り入れる」と回答した方も約4割おり、飲酒機会の多い方に必要な成分を補う方法として考える医師が一定数見られました。さらに、「アルコールの摂取量やペースを抑える」といった対策も上位となっており、栄養補給に加えて、飲酒量やペースを適切に調整することも、健康維持に向けた重要な対策のようです。
お酒を楽しむ機会があるからこそ、40代・50代では「これからもお酒とどう付き合っていくか」という視点で健康管理を考える方もいるのではないでしょうか。忘年会や新年会、職場での会食、友人や家族との食事、自宅での晩酌など、お酒を楽しむ場面はさまざまです。今回の調査では、飲酒機会が多い方への対策として、食事や栄養補給、飲み方だけでなく、睡眠や休肝日など日常生活に関わる項目まで回答が分かれました。お酒と健康のどちらか一方だけに目を向けるのではなく、お酒を楽しむ生活のなかで、健康についても意識するきっかけとして、今回の医師の回答を参考にしてみてはいかがでしょうか。