医師の9割以上が「飲酒は花粉症を悪化させる」と回答
ここからは、花粉症と飲酒の関係性についてアレルギー専門医・内科医にうかがいました。
花粉症の患者がお酒を飲むと、花粉症の症状が悪化する可能性があると思うか
「花粉症の患者がお酒を飲むと、花粉症の症状が悪化する可能性があると思うか」と尋ねたところ、約9割が『とてもそう思う(47.9%)』『ややそう思う(47.1%)』と回答しました。
医師の回答では、「とてもそう思う」「ややそう思う」が多くを占めており、否定的な意見はごく少数にとどまっている事から、一定の見解がある事がうかがえます。
大多数が、花粉症の患者がお酒を飲むと「症状が悪化する可能性がある」と警鐘を鳴らしていますが、具体的に、アルコールの何が花粉症に悪影響を及ぼすと考えているのでしょうか。
ここからは、前の質問で『とてもそう思う』『ややそう思う』と回答した方に聞きました。
「お酒を飲むことで起こるどのようなことが、花粉症の症状の悪化につながると考えるか」と尋ねたところ、『血管の拡張(61.5%)』と回答した方が最も多く、『肝臓への負荷による解毒機能の低下(48.5%)』『ヒスタミンの放出(42.9%)』となりました。
肝臓への負担を減らす「適量飲酒」を心がけるとともに、お酒の「種類」を変えることも花粉症対策の一つの工夫です。症状への影響が比較的少ないとされるお酒の選び方については、こちらをご覧ください。
参考:花粉症でも楽しめる蒸留酒の種類と飲み方 |株式会社パイ・アール
お酒を飲むことで『血管の拡張』『肝臓への負荷による解毒機能の低下』『ヒスタミンの放出』が起こり、花粉症の症状の悪化につながると考える医師が多いようです。
では、具体的にどのような症状となってあらわれるのでしょうか。
お酒を飲むと、花粉症のどのような症状が悪化する可能性があると考えるか
「お酒を飲むと、花粉症のどのような症状が悪化する可能性があると考えるか」と尋ねたところ、『鼻づまり(51.3%)』と回答した医師が最も多く、『目のかゆみ・充血(46.5%)』『鼻水(36.5%)』となりました。
花粉症の自覚症状があり、週に2日以上お酒を飲む方が「気になっている症状」として挙げた上位3項目『鼻水』『目のかゆみ・充血』『鼻づまり』と、同様の結果になりました。
鼻づまりが最も多い結果となりましたが、目のかゆみや鼻水も一定の割合を占めています。医師の視点でも、実際に悩みとして挙げられている症状が悪化しやすいと認識されている事が、今回の結果からうかがえます。
では、お酒を嗜む花粉症の患者はどのような点に気をつければよいのでしょうか。
「花粉症の時期、飲酒習慣がある花粉症の患者が意識すべきことは何だと考えるか」と尋ねたところ、『水分を多めに摂る(49.6%)』と回答した医師が最も多く、『肝臓の健康維持をサポートする栄養素を補給する(44.2%)』『休肝日を作る(37.5%)』となりました。
基本的な「水分補給」に加え、「肝臓の健康維持をサポートする栄養素の補給」が多く見られました。
いずれの対策も3割以上の回答を集めており、特定の方法に集中するというよりも、複数の取り組みが挙げられている点が特徴です。最も多かったのは「水分を多めに摂る」ですが、「栄養素の補給」や「休肝日」も一定の回答を得ています。
「休肝日を作る」といった対策はもちろん、積極的に肝臓の健康維持をサポートするアプローチが支持されているようです。
花粉症対策として、マスクなどの外側からの対策に加えて、体のコンディションを意識した習慣も大切だと思うか
最後に、医師全員に「花粉症対策として、マスクなどの外側からの対策に加えて、体のコンディションを意識した習慣も大切だと思うか」と尋ねたところ、約9割が『とてもそう思う(46.5%)』『ややそう思う(47.9%)』と回答しました。
医師のほとんどがマスクや薬といった対症療法と、「体のコンディションを意識した習慣」の重要性を支持しています。
外側からの対策だけでなく、体の状態に目を向けることの重要性について、医師の間で一定の共通認識があることがうかがえます。回答の割合からも、対症的な対応に加えて日常的な習慣への意識が重視されている状況が読み取れます。
花粉症の方にとって、鼻や目の症状はつらいものです。マスクなどの対策に加え、肝臓を含めた全身のコンディションの問題として捉え直すことも、つらい季節を乗り切るための賢い選択といえそうです。