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爪の縦線は肝臓が弱っているサイン?
原因と考えられる体の変化を解説

この記事のここがポイント

  • 爪の縦線は加齢や乾燥が主な原因で、病気とは限らない
  • 東洋医学では爪は肝臓と関係が深いとされる
  • 黒い縦線や変色があれば受診を検討
  • タンパク質・ビタミン摂取や休肝日が有効
  • 保湿ケアで縦線は目立ちにくくなる

爪を見たときに縦線が目立つようになり、「もしかして肝臓が悪いのでは」と不安になったことはありませんか。爪は健康のバロメーターと言われ、体の状態が現れやすい部分です。

本記事では、爪の縦線が生じる主な原因や肝臓との関係性、病院を受診すべき目安についてわかりやすく解説します。不安を感じている方に向けて、正しい知識と具体的な対策をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

爪に縦線が入る主な原因

爪に縦線が現れる原因はさまざまですが、必ずしも病気とは限りません。ここでは、爪の縦線を引き起こす代表的な3つの原因を見ていきましょう。

加齢による変化

爪に縦線が現れる最も多い原因は、加齢によるものです。皮膚にシワができるのと同じように、爪も年齢とともに保水力が低下し、「爪甲縦条」と呼ばれる縦線として現れます。特に50代以降に目立ちやすくなる傾向があります。

自然な老化現象の一つであり、基本的には病気ではないため、過度に心配する必要はありません。ただし、急激に縦線が深くなったり、色が濃くなったり、爪全体が変形したりする場合は注意しましょう。また、若い年代で縦線が目立つ場合は、栄養不足や生活習慣の乱れが関係している可能性も考えられます。

【参考】公益社団法人日本皮膚科学会|爪の病気

指先の乾燥・水分不足

日常生活での指先の乾燥も、爪の縦線を深くする大きな原因です。食器洗いや手洗い、アルコール消毒の頻度が高い方は、爪の水分や油分が奪われやすく、乾燥によるダメージが蓄積していきます。除光液の使用も爪の乾燥を招きやすいため、頻繁にネイルをされる方は特に注意が必要です。

爪が乾燥すると表面が粗くなり、縦線がより目立つようになります。冬場や空気が乾燥する季節には、爪の乾燥がさらに進みやすくなるため、こまめな保湿ケアが大切です。

ストレスや過労

強いストレスや疲労が続くと、体の血流が悪くなり、指先まで十分な栄養が届きにくくなります。爪は体の末端にあるため、心臓から遠く、栄養不足の影響を特に受けやすい部分です。睡眠不足や栄養の偏りが続くと、爪の成長に必要なタンパク質やビタミン、ミネラルが不足し、縦線として表れることがあります。

また、過度なダイエットや偏食も爪に悪影響を与えます。ストレスは自律神経のバランスを乱し、血行不良を引き起こすため、爪の健康にも影響します。

爪の縦線は肝臓からのサイン?

東洋医学では、爪は「肝」と深い関係があるとされています。肝は気や血の流れをコントロールする働きがあり、栄養不足やストレスによって肝が弱ると、血液にも影響が及びます。指先には毛細血管が集中しているため、肝の不調は爪に現れやすいのです。

健康な爪は艶があり薄いピンク色をしていて、表面がなめらかな状態です。肝臓の機能が低下すると、爪の状態にも変化が現れることがあります。ただし、爪の縦線だけで肝臓病と判断することはできません。先述したように、縦線は加齢や乾燥でも生じるため、他の体の症状と合わせて総合的に判断することが重要です。

【参考】花月クリニック|「肝」について

病院へ行くべき?様子見でOK?爪の症状チェック

爪の状態によって、すぐに病院を受診すべきか、様子を見てよいか判断することができます。以下のチェックポイントを参考にしてください。

【早めに受診を検討したい症状】

  • 爪が白っぽくなる
  • 黒い縦線が入っている
  • 爪が黄色い
  • 爪が反り返ってスプーン状になっている
  • 爪が縦に割れている
  • 縦線に加えて点状の凹凸がある

【様子を見てもよい症状】

  • 爪の色は薄ピンク色で縦線だけがある
  • 乾燥が強い時期だけ縦線が目立つ
  • 縦線が細く、昔から変化がない

ただし、気になる症状がある場合は、自己判断せず医療機関を受診しましょう。一方で、様子を見てよい症状に当てはまる場合は、日常生活の中でケアすることで改善が期待できます。

【参考】岩倉きぼうクリニック|爪白癬って何?足の爪が白くなる理由を解明

【参考】公益社団法人日本皮膚科学会|爪の病気Q4

【参考】公益社団法人日本皮膚科学会|爪の病気Q13

肝臓を労り爪をきれいにする3つの習慣

爪と肝臓の健康を保つために、日常生活で取り入れやすい3つの習慣をご紹介します。どれも特別な道具や費用は不要で、今日から始められるものばかりです。継続することで、爪の状態改善と肝臓の健康維持が期待できます。

爪を強くする食事を心がける

爪は「ケラチン」というタンパク質でできています。タンパク質を体で使える形に合成するのが、肝臓の仕事です。良質なタンパク質を含む肉や魚、大豆製品、卵などを積極的に摂りましょう。

また、肝臓の働きを助けるビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、タウリン、オルニチンなどの栄養素も重要です。特に、シジミやアサリに含まれるタウリン、シジミやキノコ類に含まれるオルニチンは肝臓の機能をサポートします。亜鉛や鉄分も爪の健康には欠かせません。バランスの取れた食事を基本とし、食事だけで補いきれない場合はサプリメントでサポートするのも一つの方法です。

【参考】総合南東北病院|肝臓の機能を高めるために

休肝日を作って修復時間を確保する

肝臓は寝ている間にダメージを修復する働きがあります。しかし、アルコールを分解している間は、爪や肌の修復が後回しになってしまいます。そのため、週に2日は休肝日を作り、肝臓にしっかりと休息を与えることが大切です。

お酒を飲まない日を設けることで、肝臓は本来の機能である代謝や解毒、栄養の貯蔵などに専念できます。質の良い睡眠も合わせて心がければ、肝臓の回復力がさらに高まり、爪の状態も改善しやすくなるでしょう。最初は週に1日からでも構いません。徐々に増やしていくと良いでしょう。

保湿ケアで乾燥を防ぐ

爪も肌と同じように乾燥します。ハンドクリームやネイルオイルを使って、こまめに保湿ケアを行いましょう。特に、爪の根元(爪母)にネイルオイルを塗り込むと、これから生えてくる爪を健康に保てます。爪母は新しい爪が作られる大切な部分ですので、しっかりケアすることが重要です。

手洗い後や就寝前など、日常の中で保湿を習慣化すれば、爪の乾燥を防ぎ、縦線が目立ちにくくなるでしょう。冬場は特に念入りなケアを心がけましょう。

どうしても気になるときの受診目安と診療科

爪の変化はあくまで体のサインの一つです。

肝機能の数値や体の症状と合わせて、総合的に判断することが大切です。爪の変形、痛み、黒い線など先述した「早めに受診を検討したい症状」に当てはまる場合は、皮膚科を受診しましょう。

一方、全身のだるさや食欲不振、右上腹部の違和感など全身の症状が出ている場合は内科を受診してください。健康診断で肝機能の数値(AST、ALT、γ-GTPなど)を指摘されたことがある方は、爪の変化と合わせて早めに医療機関で相談することをおすすめします。

まとめ

爪の縦線は生活習慣の見直しで改善できる

爪の縦線は多くの場合、加齢や乾燥によるものです。すぐに病気と結びつけて過度に心配する必要はありません。ただし、東洋医学では爪と肝臓は深い関係があるとされています。他の症状と合わせて注意深く観察することが大切です。

日頃から、良質なタンパク質やビタミン、ミネラルを含む食事を心がけましょう。週に2日以上の休肝日を設け、保湿ケアも忘れずに行いましょう。生活習慣を整えることで、爪と肝臓の健康を守ることができます。

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