①肝臓の損傷を予防
アルコールは肝臓で分解されるため、酒量が増えたり連続して飲酒すると肝臓の負担が増し、次第に肝臓の細胞が壊れていきます。その結果、「GOT」や「GPT」など、肝機能の状態を示す数値が上昇し、肝障害へと至りますが、しじみはこの数値の上昇を予防する作用があるといわれています。ラットによるモデル実験では、しじみエキスを与えていたラットの方が、与えていなかったラットよりも、「GOT」と「GPT」のどちらの数値も上昇が抑えられているという報告がなされました。
②脂肪の蓄積を予防
アルコールを取り過ぎると、肝臓に中性脂肪がたまり、この沈着が肝臓全体の10%を超えてしまった状態を「肝脂肪」といいます。肝脂肪は、肝臓の機能が低下し、放っておくと「肝硬変」や「肝臓癌」にもなりかねません。しじみには、中性脂肪の肝臓への沈着を予防する作用が認められています。ラットにアルコールを摂取させ、肝臓への脂肪の蓄積を確認したところ、しじみエキスを与えていたラットの方が、与えていなかったラットよりも、脂肪の蓄積が抑えられていました。
③アルコールの代謝を促進
お酒を飲むと、アルコールが胃や小腸から吸収されて血液中内に取り込まれ「酒酔い」の状態になります。体内に取り込まれたアルコールは、人体にとって「毒」なので、肝臓が無毒化=代謝しますが、しじみはこの働きを助けて、アルコール代謝を早め、悪酔いや二日酔いを防ぎます。ラットにアルコールを摂取させ、経過時間ごとに血中アルコール濃度を確認した実験では、しじみエキスを与えていたラットの方が、与えていなかったラットより、血中アルコール濃度が低く抑えられました。
④コレステロールの代謝を促進
肝臓には、食事から摂取する量に合わせ、コレステロール量を調整する働きもありますが、日々の酷使によってこの機能が低下すると、コレステロール値が高くなってしまいます。しじみには肝臓の働きをサポートし、コレステロールの排出を促進することが明らかになっています。ラットにコレステロールの多いエサを与え、血中及び肝臓中のコレステロール値を計測したところ、しじみエキスを与えたラットの方が、与えていないラットに比べ、コレステロール量が明らかに低下していました。