約7割がお酒で失敗した経験があると回答!飲酒後のケア1位は「水分を多めに摂る」
はじめに、飲酒時の失敗経験とその頻度について、週に1回以上飲酒する20~60代の男女にうかがいました。
お酒で失敗した頻度の男女調査
「「お酒で失敗した!」と思ったことがあるか、そのように感じる頻度」について尋ねたところ、以下のような回答結果になりました。
『ほぼ毎回(4.4%)』
『月に数回程度(10.5%)』
『年に数回程度(20.5%)』
『数年に1回程度(37.8%)』
『失敗したことはない(26.8%)』
「失敗したことはない」と回答した方は約3割にとどまり、多くの方が飲酒での失敗経験があるようです。頻度として「数年に1回程度」が最多になりましたが、「月に数回」「年に数回」「ほぼ毎回」という方も一定数おり、飲酒に伴うリスク管理は重要であることが明らかになりました。
これらの回答を踏まえると、「失敗したことはない」と答えた人が約3割に上る一方で、多くの方は、程度の差はあれ失敗経験を持つことがわかりました。回答は「ほぼ毎回」から「数年に1回程度」まで幅広く分かれており、飲酒に関する体験が一様ではないことが確認されます。こうした傾向から、飲酒に伴う失敗は誰にでも起こり得る一方で、その頻度や経験の仕方は人によって異なることが示されているといえるでしょう。
また、失敗のシーンを年代別に考えてみると、20代で飲酒を出来るようになり、大学やサークル活動で盛り上がりすぎてしまったり、社会人になり会社の飲み会で羽目を外してしまうケース、30代・40代では仕事の会食や同僚との飲み会でつい深酒してしまうケース、50代以降では地域の集まりや友人との再会の場で羽目を外すケースなど、ライフステージごとに異なる背景があるのではないでしょうか。
世代ごとの特徴を踏まえると、20代では経験不足から自分の許容量を把握しづらい点が影響し、30〜40代では社会的な役割や責任が増す中で「断れない場面」が失敗につながりやすいと考えられます。50代以降は体質や健康状態の変化が加わり、若い頃と同じ感覚で飲んでしまうことが不調の要因となるケースも想定されます。このように、単なる場面の違いだけでなく、年齢に応じた体力や立場の変化も飲酒の失敗経験に影響しているのではないでしょうか?
飲酒した次の日の二日酔いがひどかったお酒の種類は?
では、飲酒した次の日の二日酔いがひどかったお酒の種類は何なのでしょうか。
前の質問で「失敗した経験がある」と回答した方に、「飲んだ後の二日酔いがひどかったお酒の種類」について尋ねたところ、『日本酒(49.0%)』が最も多く、『ワイン(37.2%)』『ビール(24.6%)』『ウイスキー(24.6%)』となりました。
『日本酒』が約半数と最多という結果になりました。日本酒はアルコール度数が比較的高い一方で口当たりが柔らかいため、気づかないうちに飲みすぎやすい傾向があるのではないでしょうか。
また、『ワイン』や『ビール』なども不調の原因になりやすいとされており、飲む種類によって翌日の体調に差が出ることがうかがえます。
さらに今回の調査では、上位4種類に加えて焼酎(18.6%)、カクテル(10.7%)、チューハイ(9.4%)も回答に含まれていました。割合としては日本酒やワインなどに比べると低いものの、一定の回答が寄せられている点が特徴です。今回の結果からは、二日酔いが強く印象に残る酒類として特定の種類だけでなく、幅広い酒類が挙げられていることが確認されます。
飲酒時に一緒に摂ることが多い食べ物は?
続いて、飲酒時に一緒に摂ることが多い食べ物についてもうかがいました。
飲酒時に一緒に摂ることが多い食べ物調査
「飲酒時に一緒に摂ることが多い食べ物」について尋ねたところ、『枝豆や漬物などあっさり系のもの(51.7%)』『揚げ物や脂っこいもの(51.0%)』『焼き鳥や焼き肉などの肉料理(49.4%)』が上位に挙がりました。
「枝豆や漬物などあっさり系のもの」という回答が最多になりましたが、全体として、味が濃く、脂っこい料理が好まれている傾向がみられました。 上位に挙がった枝豆や漬物、揚げ物や肉料理に続いて、「チーズやナッツ、乾き物などの軽いつまみ(45.4%)」や「お刺身や焼き魚などの魚料理(44.3%)」も比較的多く選ばれており、飲酒に合わせる料理の幅は広いことがうかがえます。一方で、「ラーメンやご飯などの炭水化物(17.1%)」や「スイーツ(7.9%)」は割合が低く、飲酒時には主食や甘味を積極的に選ぶ人は少ないようです。これらの数値からは、飲酒の場では軽食やつまみを中心にする傾向が強くみられると考えられ、飲み方や場面によって料理の選択が変わっている可能性も示唆されます。
では、飲酒後にどのようなケアを行っているのでしょうか。
「飲酒後のケアとして、あなたがよく行う行動」について尋ねたところ、『水分を多めに摂る(61.5%)』が最も多く、『すぐ寝る(28.2%)』『しじみ汁・味噌汁などを飲む(17.6%)』となりました。
飲酒後のケアとしては、脱水対策が最も多い結果となりました。 また、「早めの就寝」「汁物を飲む」など、身体の回復を意識した行動が多く挙げられており、二日酔いの軽減を目的とした工夫をしている様子がうかがえます。
続いて、飲酒による不調を軽減するために、取り入れている工夫やライフハックについて詳しく聞きました。
二日酔いを軽減するために取り入れている工夫とは?
- ・水をたくさん飲む(20代/女性/高知県)
- ・空腹時の飲酒はしない(40代/男性/神奈川県)
- ・飲まない日を1日おきにつくる(50代/女性/神奈川県)
水分補給や空腹時を避けるといった“その場の工夫”に加え、休肝日の設定といった“長期的な習慣”まで、幅広い対策が意識的に実践されています。 いずれも身体の負担を軽減しようとする行動であり、日常生活に無理なく取り入れられることが背景にあると考えられます。
「しじみ汁・味噌汁などを飲む(17.6%)」は、水分補給や就寝に比べると割合は少ないものの、一部で実践されている行動として挙がりました。そのほか、「サプリメントや栄養ドリンクを摂る(15.5%)」「胃薬を服用する(12.3%)」「入浴する(10.2%)」といった方法もみられ、飲酒後のケアには多様な選択肢が存在していることがうかがえます。全体としては水分摂取や休養といった基本的な行動が中心ですが、個々の習慣や考え方に応じて補助的な手段を取り入れている人もおり、飲酒後の過ごし方が一様ではない点が特徴といえるでしょう。