「定年後もお酒を楽しみたい!」
60代の飲酒習慣の変化と健康を考えたお酒との付き合い方
はじめに、週1回以上自宅でお酒を飲む定年退職済みの60代の男女に、お酒を飲む時間がどのような楽しみになっているのかうかがいました。
『食事を楽しむ時間』が51.2%で最多(調査:自然食研 / モニター提供:サクリサ)
「定年退職を経た現在のあなたにとって、お酒を飲むことはどのような時間・楽しみになっているか」と尋ねたところ、『食事を楽しむ時間(51.2%)』が最も多く、『1日の終わりの楽しみ・ご褒美(48.8%)』『リラックス・気分転換の時間(47.2%)』と続きました。
約半数が『食事を楽しむ時間』と回答しており、お酒を飲みながら食事を楽しむことが、日常の楽しみの一つになっていると考えられます。また、「1日の終わりのご褒美」や「リラックスできる時間」と回答している方も多く、定年退職後の生活において、お酒が日々の楽しみやくつろぎの時間として親しまれていることが分かりました。
定年後のお酒の楽しみ方について、今回の調査で注目したいのが「長年続いている生活習慣」という回答です。4番目に多く選ばれ、3人に1人を超える方がこの項目を挙げました。「自分の好きなことを楽しむ時間」「家族とのコミュニケーションの時間」「友人・知人との交流のきっかけ」よりも多い結果です。上位の回答とは異なり、お酒を飲むこと自体が暮らしの一部になっていることを示す回答といえます。お酒を飲むことは、楽しみであると同時に、長い年月をかけて身についた習慣でもあるようです。
定年後の生活においてお酒が日々の楽しみとなっている一方で、加齢とともに飲み方にはどのような変化が見られるのでしょうか。
「40〜50代の頃と比べて、お酒の飲み方で変わったことはあるか」と尋ねたところ、『1回に飲む量が減った(41.9%)』が最も多く、『家で飲むことが増えた(35.6%)』『一人で飲むことが増えた(23.3%)』と続きました。
約4割が「飲む量が減った」と回答したことから、加齢に伴う体調や体力の変化などを踏まえ、飲酒量を調整している様子が見られます。また、「家飲み」や「一人飲み」の増加も見られました。定年退職後は、仕事上の付き合いや外でお酒を飲む機会が減り、自宅で自分のペースでお酒を楽しむ方が増えていると考えられます。
定年後、60代のお酒の飲み方を40〜50代の頃と比べると、「飲むお酒の種類が変わった」という回答率は1割程度にとどまりました。「飲む頻度が減った」と比べても、半分ほどの割合です。飲むお酒はそのままに、飲み方を調整している方が多いようにも見受けられます。お酒の種類を変える方は比較的少なく、飲む量や場所を変えるなど、日々の飲み方に変化が見られる結果となりました。
このような飲酒スタイルの変化には、どのような理由があるのでしょうか。
『若い頃ほど多く飲めなくなったと感じる』が59.9%で最多(調査:自然食研 / モニター提供:サクリサ)
前問で『特に変わっていない』と回答した方以外に「40〜50代の頃と比べて、お酒の飲み方を変えるようになった理由」について尋ねたところ、『若い頃ほど多く飲めなくなったと感じる(59.9%)』が最も多く、『自分自身の健康意識が高まった(28.9%)』『健康診断の結果を意識するようになった(22.9%)』と続きました。
約6割が「多く飲めなくなった」と回答しており、若い頃との身体的な変化を実感している様子がうかがえます。また、「健康意識の高まり」や「健康診断の結果」をきっかけに飲み方を見直す方も一定数いることから、自身の体調や健康状態に合わせて、無理のない範囲でお酒を楽しもうとする意識が見られました。
40〜50代の頃と比べて飲み方を変えた理由には、体や健康に関わる項目が並びました。年齢を重ねる中で、飲酒時の体調や健康を意識する方もいることがうかがえます。そうした変化に気づき、飲み方を見直している方が多いことは、健康に配慮しながらお酒と長く付き合っていくうえでの前向きな姿勢とも受け取れます。若い頃の飲み方にこだわらず、今の自分の体に合った飲み方を見直していくそんな付き合い方も、60代以降のお酒の楽しみ方の一つといえるかもしれません。
自身の体調や健康を意識する中で、具体的にどのような対策を講じているのでしょうか。
「60代になって、お酒を飲むことについて以前より気をつけるようになったことはあるか」と尋ねたところ、『体調がすぐれないときは飲まない(22.1%)』が最も多く、『飲むペースを落とす(20.0%)』『飲むお酒の種類やアルコール度数を選ぶ(19.2%)』と続きました。
『体調がすぐれないときは飲まない』ようにしている方が最も多く、自身の体調を優先し、無理に飲酒しないことを意識している様子がうかがえます。また、「飲むペース」や「お酒の種類・アルコール度数」を調整する方も多く、飲酒を控えるだけでなく、飲み方を工夫しながらお酒を楽しんでいることが分かります。年齢を重ねるなかで、体調や健康に配慮しながら、自分に合った飲み方を心がける傾向が見られます。
飲酒量を調整する一方で、食事や栄養面で健康に気を配るようになるのは、どのようなタイミングなのでしょうか。
「健康を意識するようになったとき」が27.1%で最多(調査:自然食研 / モニター提供:サクリサ)
「日頃の食生活を意識する中で、サプリメントや健康食品を取り入れようと思うのはどのようなときか」と尋ねたところ、『年齢を重ね、これまで以上に健康を意識するようになったとき(27.1%)』が最も多く、『食生活や栄養バランスの偏りが気になったとき(13.4%)』『健康診断の結果をきっかけに、日頃の生活習慣を見直そうと思ったとき(10.5%)』と続きました。
サプリメントや健康食品を取り入れようと思うきっかけとして、『年齢を重ね、これまで以上に健康を意識するようになった』と回答した方が最も多く、加齢を機に健康への関心が高まり、サプリメントや健康食品の活用を検討するきっかけとなっていることがうかがえます。また、「栄養バランスの偏り」や「健康診断の結果」もきっかけとして選ばれており、日々の食生活や自身の健康状態を振り返ることが、食生活を見直すだけでなく、サプリメントや健康食品の活用を検討することにもつながっていると考えられます。
60代がサプリメントや健康食品を取り入れようと思うきっかけのうち、今回の調査で回答が少なかったのが、周囲からの働きかけに関する項目です。「医師・薬剤師・管理栄養士などからアドバイスを受けたとき」「同年代の人が健康管理を意識していることを知ったとき」「家族から健康や食生活について気遣われたとき」は、いずれも数%台にとどまり、今回の調査では、周囲からの働きかけよりも、自身の健康意識に関する項目が多く選ばれました。