実験研究発表『シジミ抽出物中の脂質およびタンパク質の外因性高コレステロール血症改善効果』
株式会社自然食研(本社:大分県豊後高田市、代表取締役社長:佐々木興平)は、 2005年 10月より「しじみ習慣」を販売しております。弊社では、「しじみ習慣」の原材料であるタイワンシジミ抽出物が持つ有効性を科学的に明らかにする研究を続けております。これまでに、自然食研ではタイワンシジミ抽出物が内因性高コレステロール血症モデルおよび外因性高コレステロール血症モデルラットのコレステロール代謝に及ぼす影響について明らかにし、学術論文等で発表してきました
1, 2)。
このたび、更にタイワンシジミ抽出物に含まれるどのような成分がコレステロール代謝に影響を及ぼしているのかを、大分大学、名古屋大学との共同研究により明らかにしました。この研究成果につきまして、
2009年5月20日から長崎市にて開催された「第 63回日本栄養・食糧学会大会」において下記のとおり学術発表いたしましたので、ご案内申し上げます。
1) Bioscience Biotechnology Biochemistry, 72, 2566-2571, 2008
2) Journal of Agricultural and Food Chemistry, 57, 3108-3112, 2009

【目的】
シジミは「肝臓に良い」と言われているが、そのことを科学的に示した研究は少ない。我々はこれまでに肝機能の 1つとしてコレステロール代謝に注目し、タイワンシジミ抽出物が内因性および外因性高コレステロール血症ラットのコレステロール代謝を改善することを明らかにした。そのメカニズムとして肝臓におけるコレステロール7..水酸化酵素遺伝子の発現を誘導しコレステロールの異化代謝を促進すること、糞中への中性および酸性ステロールの排泄を促進していることを明らかにした。本研究では、これらの作用がタイワンシジミ抽出物のどのような成分に由来しているのかを明らかにするために検討を行った。
【方法】
タイワンシジミを蒸煮により開口させ可食部を熱水抽出、噴霧乾燥したものをタイワンシジミ抽出物とした。タイワンシジミ抽出物をクロロホルム:メタノール(2:1)で抽出したものを脂質とした。クロロホルム:メタノールの抽出残渣をアミラーゼで処理した後、アセトンを加えて得た沈殿物をタンパク質とした。Wistar系雄性ラットに、タイワンシジミ抽出物、脂質およびタンパク質を添加した高コレステロール食を2週間与えた。最終日に4時間絶食させた後、血清および肝臓を得て、脂質を分析した。肝臓についてはコレステロール代謝に関係する遺伝子のmRNA量を分析した。また解剖前3日間の糞を回収しステロール量を分析した。
【結果】
血清コレステロール濃度は対照群と比較し、タイワンシジミ抽出物投与群および脂質投与群、タンパク質投与群いずれにおいても有意に低下した。肝臓コレステロール濃度はタイワンシジミ抽出物投与群および脂質投与群で有意に低下し、タンパク質投与群では低下傾向にあったが有意差は認められなかった。タンパク質より脂質に顕著な高コレステロール血症改善効果が見られた。また、脂質およびタンパク質のコレステロール代謝に及ぼすメカニズムにも違いが見られた。脂質には植物ステロールが含まれ腸管でのコレステロールの吸収を抑制し、また植物ステロール以外の脂質成分が肝臓から胆汁へのコレステロール排泄に関係する遺伝子の発現を誘導し糞中への中性ステロールの排泄を促進していると考えられた。しかし、タンパク質は糞中への中性ステロールの排泄を促進していなかった。コレステロールの異化代謝に関係する遺伝子の発現は脂質、タンパク質ともに誘導しており、糞中への胆汁酸の排泄を促進していた。

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